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円茂竹縄ブログ

長岡花火

f:id:enmotakenawa777:20140804192714j:plain毎年、地元の新潟県長岡市で開催されている花火大会に今年も行ってきました。子供の頃から見てますけれども、今年はまた格別によかったです。

写真は私のしょぼいスマホ撮りですが、この方などきれいに動画撮影なさっていて、音楽と合わせた全体の展開もよく観られますのでおすすめです。

1tsubame - YouTube

動画音声でたまに花火メーカー・職人さんにも言及なさってるので、花火趣味の方なんでしょうかね…世の中には花火見が趣味という方があって、もう職人さんからして詳しい、んですよ。

私はそこまでいかなくて、長岡以外の花火大会って観たことないんですよね(´・_・`) 大曲や土浦など一度行ってみたいものですが、ヘタに長岡花火の混雑を知ってるので、どうも腰が引けています。ツアーが一番いいんだろうなあ、席も宿も確保されてるだろうし。

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長岡花火のなにが良いかというと、やはりそのロケーションだと。広い川幅に打ち上げ場所が確保されていて、それを両岸から観覧できると。とにかく規模と、間近で観覧できることによる迫力が良いようです。

花火のきらびやかさは勿論のこと、うちの父なんかは「音がいい」といいますね。音が醍醐味だと。とくに正三尺玉が打ち上がった時の

「ヴォフッ」

という音や、上で開いたときなどは、音が空気を揺るがして圧力となって迫ってくるのが体感できます。我が家はいつも左岸という、三尺玉打ち上げ場所と近いところで観ているので、よりロスが少ないです。他にも

「バラバラバラッ」

と派手な音をたてるショットガンみたいな花火があって、隣に座ってたおじさんは「これがいっち良いやなオイ」としきりに褒め称えていました。

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長岡花火の歴史については各所で書かれてるので省きますが、近年の転機はやはり中越地震でしょうか。『フェニックス』花火が始まりました。

初めて観たとき、「こんなに躍起になって上がる花火は観たことがない」と思いましたよね。平原綾香さんの『Jupiter』に合わせて展開し、クライマックスは狂ったように大玉がバンバン開き、夜空を埋め尽くします。地震の間は私も少し現地にいたんですが、そのショックから、さぁ再び立ち上がろうじゃないか、というメッセージを花火師さんからもらった気がしたものです。

 

長岡花火というのはそうして、慰霊や平和祈念の意味がありながらも、むしろ逆ギレのような元気を感じるイベントでもあると思う。『天地人』や『この空の花』花火なども加わって、より長岡の歴史をもあらわすようなプログラムになっています。

先人の苦難や功績も含めた「生命力の賛美」が同居してるように思うんですよね。だいたい花火というのも平和な空にしか上げられないと思うんですよ、恵まれたロケーションを活かして、存分にそれらを享受しようというのが「長岡大花火」なのではないかと思います。

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もろもろ踏まえて、2日目最後の尺玉100連発の『Let it go』も良かったですね。また上手いこと切り取ったというか、主人公エルサが総力を上げて氷の城を建造する映画のシーンと、尺玉の昇っていく様子がたまらなくシンクロしました。「過去は過去だ、さぁ立ち上がろう」的な歌詞とともにまっすぐ打ち上がる尺玉達のなんとひたむきなことか。

3日のラストはまさかの『Back to the future』でしたね、色々なことがあったけどもう未来しか見えてない的な構成に思えて大変景気がよかったです。8号線をデロリアンが爆走する日は近い。

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最後に、年々大規模になって観覧人数も増えているようですが、なにより事故なく終えられるのが一番です。

今年も警察のひとや警備員さんがたくさん出ていて、皆さんほんとに日焼けして真っ黒だったんですが、丁寧に対応していただいたように思いました。他にも、会場設営の方々や花火師さん、協賛企業さんなど、非常に多くのひとの協力でなりたっており、今年も無事楽しめたというのは大変ありがたいことです。

来年もまた、会いましょう!