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円茂竹縄ブログ

無理な注文

思いつきざまにブログを更新していこうと考えた。

私も内心は相当な“しゃべくり”で、よく「これはこういうことなのでは?」と、独自考察を内輪へ一方的に披露しては、数分後に「イヤこういう角度もあるかもしれない…」などとたちまち手のひらを返し、鬱陶しがられている。

すごく確信した結論があって発言することが少ないので、「あいつの言うことには意味がない」とまで言われている。やかましいんである。

 

さて、無理な注文。

なんかまあ、イラストや漫画を生業にして結構経つんですが、じつは今のペンネーム以前にも活動歴があり、もうこの界隈が長すぎて「もっとフワッと」「もっと若々しく」などという抽象的なリテイクの出し方が理解できない。

ちなみに理解してくれと言っているのではなく、私が同じ作業者としてリテイクを出す場合、「(実線をひいて)この線はもっとこうしましょうか」「ここ思いきってまるっと黒く落としましょうか」と、ビジュアルの現状分析と言語化、さらにそこから具体で指示をだすことに慣れすぎていて、なぜ他人にそれができないのか最早忘れてしまった、というような意味です。

こちらとしても、クライアントワークにおいてはできるだけ先方の意向を実現したいという思いはあり、画面チャットなどを用いて「じゃあたとえばこうしますか?」などとリアルタイムですり合わせられるのがベストなんですが、まあ…なかなかそうもいかない。

このへん、美術的な素養がないと、そもそも何が不満なのか把握もできないんだと思う。めちゃめちゃ推測するしかないし、推測も主観からのものなので、修正分を出してみるまでわからないのが正直なところです。

 

そこでコツなんですが、たとえば身を引いて目を細めて見る(なにが気になるのかを絞りこむ)、気になる部分を指で隠して脳内で置き換えてみる、ということを私はよくやります。

「その人の発想を大切にしたい」というのはそもそも選定時の話であって、リテイク段階まで来たらあくまで具体的にするのが本来である、と思っているのですが、

まあ……なんか、無理な注文なんでしょうね、という。わからない。