いやはや、素晴らしかったです。
公式サイトに「新しいスターウォーズ・エクスペリエンス」と書いてあって、なんのこっちゃい? と思ったけど、まさにその通り、「スターウォーズ体験」だった。あれを説明するのは難しい、コンサートであり、映画でもあり、舞台でもあるように思う。
もっと躍起になっていろいろな人に勧めればよかった。もう一回行きたいくらいだー。
正直、スターウォーズは、まぁひととおり観てはいるものの、一般的な興味しかなかったんですよ。家人がファンなので彼に良かれと思ったのと、私も映画音楽のコンサートならおもしろく観られるだろうというのでチケット取ったんですが、予想以上に素晴らしいものでした。
写真は場内にあったライトセーバー禁止の看板w
スターウォーズinコンサートとは?
全6作のエピソード1から順に、映画の展開にあわせて曲目をピックアップ、さらにあわせて映画も再編集。観客はダイジェスト版映画と生演奏を同時に堪能できる。
舞台演出みたいなこともされていて、レーザーとか煙とか、シーンにあわせて演奏を盛り上げます。
C-3POの”中の人”、アンソニー・ダニエルズさんが合間合間にナレーター役として出てきて、スターウォーズの世界を案内してくれる。ときどき指揮者のマーク・ワターズさんとの小芝居があって楽しい(「しゃべりすぎだ」みたいな。なにせC-3POだからね!)。
冒頭、THXの「ゥ〜〜〜ウウヴィイイイーーー」のサウンドが響いて、あっこれは映画なのだ、とハッとする。間髪入れず20世紀フォックスのファンファーレ。まさかあの「\ペッペケペーーーー!!!!!!!/」が生で聴けると思わなかったので、のっけから興奮して泣きそうになった。会場も大歓声!
そして映像とともにオープニングテーマ!
コンサートとして曲を聴くと、曲中の展開が際立ってそれもとてもおもしろかった。吠える金管。いななく弦楽器。
ジョージ・ルーカスの一方で、ジョン・ウィリアムズが描き出したスターウォーズの世界。音楽として立ち上がるスペース・サーガ。
「ダレダ-----ダレダ-----」みたいな曲あるけど(『運命の闘い』)、あのコーラス隊ももちろん生。むしろ入りたい。
メインタイトルや帝国のマーチなどの勇ましい曲から、レイア姫のやさしい曲、酒場のバンドのたのしい曲、こうして聴くと本当にいろんな曲があると思った。
ダースベイダーが死ぬ場面がかわいそうで泣いた。あんなに優秀だった、期待されていたアナキン。息子の腕の中で最期を迎え…ウウッ。皇帝相当わるいよ、超笑ってたわあいつ。
コンサート全体が感動的で、家人の横にいた仕事帰りなスーツのおじさんも泣いてたらしい。
最後はスタンディング・オベーション。いやもう立たずにはいられなかった。熱狂とはあのことです。
おまけ
終演後、出たらロビーの片隅に大きな白布がひろげられてて、なにかと思いきや、ジョン・ウィリアムズ氏に80歳おめでとうメッセージを書きませんか、ということだった。
えっ!? ジョンが見るの!? と、また興奮して、とりあえず頭が真っ白になったのでHAPPY BIRTHDAY!!とだけ書いたけど、よく見たら他の人は「may the force be with you!」とか気の利いた一言もつけたしてて、私も何か考えればよかった。てか、ジョンの似顔絵でも頑張って描けばよかった。あまりの興奮で思いつかなかった。不覚すぎる。
ジョン・ウィリアムズ氏は近く、生誕80周年記念コンサートをアメリカでやるらしい。すごい羨ましい、アメリカ人。
おみやげは大判パンフレットの他に、TシャツとCD(下に貼ったもの)。
CDは今年のマスタリングで、盤がBlu-spec CDというモノらしく、帰ってからずっとかけてますが、音が異常にいいんだこれが…! コンサートの演奏曲目ともだいたいかぶってるんじゃないかと思います、思い出に浸りたいかたは是非に。
■追記:2012-08-10
twitterにも書いたけど、これから行く人は会場早めに入るのがおすすめですよ! ダースベイダー御一行様がいて記念撮影できたりするし、物販とかも混むので、まぁギリギリに入るよりは早めに入ったほうが楽しめるかと思います!
ベスト・オブ・スター・ウォーズ~ミュージック・アンソロジー~
- アーティスト: ジョン・ウィリアムズ,ロンドン交響楽団
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 5回
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しつこく感想追加
左はパンフレットの写真。ブログ検索したら、皆けっこう上げてるみたいだから上げちゃおう。で、書きたりないし、もう少しだけ感想追加。
重箱の隅をつつくと、じつは「日本版パッケージ」としての公演は改善すべき点もみられたように思った。
けど、スタッフの皆さんも本当おつかれさまですよ、大がかりで複雑なコンサートでしたし、海外とのすり合わせなどいろいろ大変だったと思うので、アジア初上演(!)の最初日としてはご愛嬌レベルかなと。2日目以降はブラッシュアップされた部分もあったんじゃないかと思います。
強い要望としては、もちろん再来日ですよねw あのスペクタクルを是非もっと多くの人に体験してもらいたいです。
当日の会場も幅広い客層で、スターウォーズファンってこんなに多様なんだ、と驚きましたが、親御さんに連れられてきた夏休みキッズもけっこういてですね、たしかにコンサート入門としても楽しいし最適だなと。ただ、私の隣にいた男の子なんかは、途中エキサイトしたのか、お母さんに小声で何か発しかけては「シーッ」と諌められてて、少しかわいそうだったw
わかる、興奮するよね>< でも私もオーケストラちゃんと聴きたいんだ…! みたいな板ばさみw
コンサートホールでの上演は初だそうですが、そのへん海外公演ではもうちょっとラフなのかなぁ。野外でもあったみたいだし。しかし東京国際フォーラムも会場として捨てがたい。音がいいのはもちろん、床のライトアップとかがなんとなくSFっぽいから気分上がるw
またあったらほんと、是非行きたいです。