ボソッと書いとく。
デジタルアーティストが知っておくべきアートの原則 -色、光、構図、解剖学、遠近法、奥行き-
- 作者: 3DTotal.com,高木了,倉下貴弘(studio Lizz),河野敦子
- 出版社/メーカー: ボーンデジタル
- 発売日: 2014/03/27
- メディア: 大型本
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基礎の基礎がまとまってるという意味で手に取りやすい一冊だと思います。正直、個々の内容についてはもっと深堀りした書籍がたくさんあると思われ、中~上級者には食い足りないかもですが、掲載されてるアーティストさんの顔ぶれがフレッシュなのがいいですね。『アサシンクリード』の方や『ハリー・ポッター』の方などなど。
クライマックスまで誘い込む絵作りの秘訣 ストーリーを語る人のための必須常識:明暗、構図、リズム、フレーミング
- 作者: マルコス・マテウ-メストレ,平谷早苗,株式会社Bスプラウト
- 出版社/メーカー: ボーンデジタル
- 発売日: 2014/11/30
- メディア: 大型本
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これめっちゃ気に入ってます。”ドラマを伴う画”作りの基礎がこれでもかと詰まっている。
著者は海外アニメーションのビジュアル・デベロップメント(ストーリーボード的な?)などを長年手がけられている方だそうで、『ヒックとドラゴン2』は2014年度各賞を総なめしました。日本では現在未公開ですが!!! が!!!!! …ほんっとドリームワークスアニメのよさに皆もっと気づいてくれ、ブツブツ…。
タイトルだけみたときは「そんなの映画注意して観てりゃよくね?」と思ったんですけれども、改めて手法として抽出されるとまた様々な発見がありますし、連想も捗ります。いくつかアア~と発想したことがあったんで、そのうち自分の原稿でも使ってみたい。
言うたら動画のための本なんですが、映画やアニメーションを突っ込んでなさってる方でも、改めてまとまってるという意味で良書なんじゃないかなあ…海外著者独特の言い回しにクセを感じるものの、理解できると「せやな」となる。
グラフィック・ノベルの章も興味深かった。日本の漫画で全部採用するかはどうかなってとこもあるけど。こういう書籍は詰まったときにいいんですよね、「ウワーここどうしよ」って思ったときに思考の手がかりになるので。
…と、ここまで書いてたらこんな記事みつけた。
来日講演:伊藤頼子氏によるビジュアルデベロップメント講座|開催終了|セミナー・トレーニング|株式会社ボーンデジタル
まじか…2013年にそんなイベントが…(絶望)。『マダガスカル』シリーズってそうなのか、日本の方(?)がビジュアルデベロップメントやってたのか!
私あれ物凄い入れ込んでましてね、他人にそれほど強く勧める感じでもないんですが、自分の中で勝手に震えている。クッソ長文書ける勢いです。特に3作目。1・2を経て3作目で爆発すんですよ色々と。ドラマのテーマから色彩から、シリーズとしてのバリエーションを意識しつつ、3作目でひとまずの決着をみせるという。それが一見どうしょもない子供向けギャグアニメの皮かぶってるってのが最高です。
『カンフー・パンダ』とかは統一感あるしもっとわかりやすく傑作ですね、ってどんどんドリームワークスの話になってきたのでこのへんにしときます。『メガマインド』とか、みんなもっとみたほうがいい。ブツブツ。