全部妄想ですけど。
これがですね、なぜ「激」だけこんなにも強調されているのか、本来の意味から考えたら「激吸収」までを強調すべきなんではないのか、と内輪で話題になりまして。しかも「激」、鍋の中に入ってますからね。激in鍋をサポートするように「吸収」と。
おそらくは「激吸収」の三文字をセットに強調してしまうと、あまりにうるさく、むしろ目立たないのではないか。「激吸収」がむしろ伝わらないのじゃないかと思うんですね。
「吸収」はキッチンペーパーでは大前提の機能ですが、そこが「激」であることを何としても強調したかった。お客様にこの激吸収ぶりを是が非でも伝えたい。ネピアブランドのキッチンタオルを選んで欲しい! そういう思いからの「激」分離だと思うのです。
画像検索いたしますに、おそらくはこれが初期デザインではないかと思われます。
エメラルドグリーン(?)とイエロー、そしてピンクの丸に「激」。現行パッケージに比べますとどことなく愛想がない。機能を推しすぎて楽しさがないですね。また、全体的に青みがかっており、キッチン用品感が現行に比べるとすこし欠けているように思います。
「キッチンタオル」の下の英文(?)文言も、なんだか長々としています。ボケた画像からは読み取ることができませんが、ようするに「よく吸う」という内容なのではないでしょうか。
ちなみに、この時点では「激」と「吸収」が同じエメラルドグリーンで接続されています。まだ切り離す段階ではなかったとみえる。
おそらく次がこれです。楽天市場から。
「激」がオレンジに入りました。前回ピンクであった部分がオレンジ色に差し替わっております。また、エメラルドグリーンがグリーン寄りになったようです。個人的にはこの配色のほうがキッチン用品感がある気がします。オレンジやゆず等の食材を連想しますよね。
だいぶ現行デザインに近づいてきた…と思ったらこんなのもありました。
オレンジ「激」を強調したいあまりでしょうか? 他の色がだいぶ青くなっています。「激」がついに鍋に入りました。おそらくですが、地を青に寄せることによって今までの丸激ではキッチン用品らしさが失われてしまったのではあるまいか。右下のイラストでは追いつきません。
キッチンらしさ。なんだ? 鍋だ!! ということで鍋激が誕生したのではないか。
ついに「激」と「吸収」を接続するのが主線の青でなく白のフチドリになってしまいました。事実上の分離です。主線に繋げちゃうと、鍋の下にデキモノがあるみたいでおかしいんじゃないですかね。強調したいのは「激」ですが、「吸収」も大事なアピール要素なのでまったく無くすわけにはいかないのです。
そういうわけで辿りついたのが冒頭のデザインではないのかと。素人意見ながら、だいぶ進化しているように思えます。
長々とした英文もいつしかスッパリ削除され、ただ「kitchen towel」とだけ残りました。これで店頭でアピールする力、いわゆるpowerが増したのではないでしょうか。色合いもイエローに寄せられ、これまでに比べると「料理の楽しさ」が出てきている印象です。謎のイラスト女性もいきいきとしているように思えます。
「激」と「吸収」は完全に分離しましたが、そんなのはささいなことです。遠目から「激」であることがわかればよろしい。「激」に惹かれて手にとって、人は初めてそれが「吸収」にかかっていることを知ります。むしろこの二段階認識によって、より一層「なるほど激吸収」と、その売り文句が印象づけられるのではないでしょうか。
冒頭に書きましたようにすべて妄想ですが、そのデザイン変遷の裏には、きっとネピア・キッチンタオル関係者の熱い想いが込められているはずなのです。ネピアに栄光あれ。
余談
ネピアといえば、私などどちらかというとティシューやトイレットペーパーの印象ですけれども、こちらも続々と魅力的な製品が出ているようです。鼻セレブというヒット商品がありましたが、おしりセレブ他、こだわりのトイレットペーパーも多く出ています。
トイレットペーパー、良いものにするとトイレタイムのテンション上がりますよね。そんなに高いものじゃないですし、欲しくなるなあ…と見ていたら謎の文言が。
「鼻と森を守りたい人はネピアありますか?と言おう」。なんだそれは、なにを言っているんだ、とクリックすると下記のサイトに。
どうやら森林保全などにも熱心だとのアピールであるようです。「ネピアの取り組みについてはこちら」などでなく「ネピアありますか?と言おう」とは。
了解致しました。ドラッグストアで是非言いたいと思います。ネピア、ありますか?