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円茂竹縄ブログ

ばあさんが横綱になった

実家の祖母が村の長寿番付で横綱になったそうで。

父親から「おう、ばあさんが横綱になったぃや」と電話にて伝え聞きました。村といっても行政区分上の村ではなく、集落という意味なんですけれども。田舎のひとだけわかってください。

大正生まれ、やぎ座、AB型。

横綱になったということは、裏を返せば昨年までいた先達が亡くなったということなんですよね。そう大きくもない村で、誰がどこの爺さんだとか子供の時分は全部把握してましたし、よく構ってももらいましたので、そう考えるとやはり時間というのは流れているのだな、と。

上がいないってどんな気持ちなんですかね。まぁ、村を出ればまだご健在な方がいくらかいらっしゃるようなので、さみしく(?)はないのかな。

 うちのばあさんもなかなか豪の者と申しますか、戦後女手一つで男兄弟3人を育て上げました。私の父や叔父さん達ですね。

他の村から嫁いできたはいいものの、舅や姑が亡くなり、それはまだしも、いつしか夫であるじいさんも亡くなり、おそらく20代か30代で子供とともに嫁ぎ先に残された格好になったんじゃないかな。あのどうしようもない雪国の家と畑と田んぼとを、何もない戦後から一人で守ってきたのは、考えるととてつもないことです。

「勉学をよくし、働き者でなくてはならない」という価値観のもと、初孫である私も大変かわいがられると同時に厳しくされまして、ケンカもよく致しました。「保育園に行きたくない」と言い張って手を噛んで逃げたこともございます。

優しいというよりは厳しい人間、気の強い人間なのですが、彼女について農作業を手伝うのは楽しかったですし、口やかましいだけで悪人ではないのです。私など愉快な叔父さん達に恵まれ、ほぼほぼ愉快を煮しめたような半生ですが、それもこれも、しっかりやって来てくれた祖母のおかげかもしれません。

数年前に毛糸の帽子を買ってやったら、とても気に入った様子で毎日かぶっていますね。

あとちょっとで一世紀なので、もう少し頑張ってほしいです。100歳になったらredditにスレ立てでもしようかな。