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円茂竹縄ブログ

友と旅に出るということ

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もともと新潟村上~山形のほうで地震があったときに、「実家は大丈夫だったか?」「また大きいのがないといいんだけど」などと同級生に連絡をとったのが始まりだった。

そこからなぜか旅行の話になり、「久々にまた皆で行きたいね~」から「行こう!」と。昔よく旅行していたメンバーで、20年ぶり近い同級生旅行を催すことになった。

こうなると行き先や宿のランクなどほとんどどうでもいい。贅沢や、珍しい行き先は経験済だ。会えればいい。定番でいい。日程的に空室があって、くつろげて、料理もそこそこおいしそうであればいい。場所は東日本と西日本の間をとって熱海あたりでどうか、ということになった。正確には網代温泉に決まった。

この間にも互いの結婚式などで会ってはいたけれど、自分たちだけで一泊し、ブラブラするのがとにかく久々であった。

連休初日の東海道新幹線の混雑ぶりに驚いたのだが、もっと驚いたのは、混雑したなかでも友人の顔はすぐ見分けられるということだった。約10年ぶりであるにもかかわらず、変わった、分からなかったということがない。

会ってすぐ「こないだあったこと」が話せてしまう段差のなさ。

友人が選んでくれた網代温泉の旅館も大当たりで、比較的リーズナブルに海の幸を堪能できたし、オーシャンビューの露天風呂も最高だった。初日はそれらを楽しみ、23時にはもう寝たと思う。まったく遠慮することのないスケジュール感である。

2日目は網代を出て、熱海→沼津→三島と、軽く観光をし、時に話し込むなどした。曇天だったのが逆に功を奏した。観光にバランスが寄りすぎなかった。10年分の隙間があると思えない、目の前のことにも、過去のことにも、未来のことにも、ああ、同じようにおしゃべりしてきたよな、と思う。

社会に出ると、つきあう年代も人も幅広くなる。また、身近な話し相手としては配偶者や家族がいたりする。けれど、そのどれでもない友人との旅はまた格別である。家族であっても気が合わないということはあり得るが、友人は気が合うから友人になるんである。

若い人におすすめしておきたいのは、そうして友人と旅に出ておくこと。行き先なんて大したところじゃなくてもいい、10年後20年後、きっとその関係が活きてくる。

また、すでに手遅れだという人もそんなことはない。夫はBattle Fieldというゲームのシリーズが大好きなのだが、オンラインで同好の士と出会い、今では一緒に旅行したり、互いの結婚式に出席する仲である。「この歳になって仕事を離れた友だちができるなんて」と目頭を熱くしていたほどに仲が良い。きっとそういう出会いがあると思う。

東日本大震災のあとに結婚式をしたのだが、身内だけでやろうとしていたら、幼馴染が顔だけでも出させろと駆けつけてくれ、それをみて、とっさに号泣してしまったことがある。物心つかない頃から一緒に育ち、誰一人欠けることなくここまで歩んでこられたのがとてつもない奇跡に思ったからだ。実際そうだと思う。

まして一緒に旅に出られる友がある、これ以上のことはない。

「これはクセになるね」「絶対また旅行しよう」と、次の行き先の話にもなった。

人生には駆け抜けるべき期間があるとは思う。けれど、ふと歩調を緩めたとき、同じように歩いてくれるのが友人というものではないだろうか。友旅、おすすめします。