enmotakenawa777 - blog!!!

円茂竹縄ブログ

2024/04/30

先日旅立ったねこの“きた”ちゃんの件で、人によるだろうけれど、どうやら私は写真を見ている方が気持ちが楽になるらしい。

概念となると無限大なので、考えが膨らんで悲しくなる。ホームセンターのペットショップコーナーをぶらりと見たら、長毛種の子が約30万円だった。これまで値段をよくみてこなかったので、そんなにしたか、と驚くとともに、きたちゃんが売ってたらいくらでも買うのに、との考えがよぎった途端に涙が止まらなくなり、ボロボロと泣きながら帰ってきたりしていた。

それよりは、そこらに写真を飾ったり、PCのロック画面やスマホの壁紙を設定して眺めていれば、ああかわいいな、と思うばかりである。写真に話しかけたり、あるいは、「きたちゃんが見てるから頑張らないと」と励みにもなった。

何事も具体に触れるのが大切ということかもしれないな、などと、しばらくは平穏な日々を送っていた。

今日、100円ショップに立ち寄ったら小さい巾着が売られていたので、ああそうだ、きたちゃんのメモリアルグッズを入れよう、と購入。お葬式のときに作ってもらったキーホルダーと紙ケース。カバンのポケットにずっとそのまま入れていたのだけど、巾着に入れた方がいい。

キーホルダーにはお骨が入っていて、紙ケースは何だっけ…と考えていて、「そうだ、毛とヒゲだ」と思い出した途端、確かに存在していた事実が蘇ってきて、落ち着いていた涙がまたボロボロと出てきた。泣きながら帰ってきて、いま少し頭が痛い。

---

もう何も気にしなくていい。

あちこちでいたずらするのを防ぐためにドアをしっかり閉めたりしなくていいし、玄関の柵も撤去した。窓を開け放していてもいいのだし、魚も心置きなく食べられる。何かの要求で呼びつけるためにビニール袋をガサガサさせてみる者はもういないのだ。

ただ、リビングで少し音がすると立ち上がろうとしてしまうクセがまだ抜けない。