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円茂竹縄ブログ

2015/10/14

近所のコンビニがオーナーさんの引退にともなって直営店になったという。

「なるほどコンビニ棚はマーケティングの宝庫だと聞く。こいつは本部のお手並み拝見だな」などと思っていたところ、昨晩行ったら、棚に本部の指示らしい陳列写真が貼ってあった。この通りに並べろ、ということだと思う。

各棚も内容ごとレイアウトが再編されたのだが、どうも棚やルートのペルソナがハッキリしてきたように思われる。

一番奥の酒類からレジに向かうルートには各種おつまみが並べられ、きっちり「酒飲みルート」となっている。ソイジョイやカロリーメイト、マンゴー・プルーン・ナッツの干し果物類がまとめられた棚は「健康を気にするロハス棚」だろう。横にはガム類、ふりかえれば飴類が並び、オフィスレディの購買欲をそそる。そして最奥、調味料類とコーヒー類、パウンドケーキなどの個装お菓子がならぶ棚が表現するのは「お母さんの午後」だ。

 


極めつけは店内入った直後に左手に見える一角。向かって右がレジであるんだが、右から左奥にいくにしたがって、携帯電池、文具、ポテトチップス類、と並んでいる。

「なんだこの並びは、これだけ少し意味がわからない。携帯電池から文具の流れは理解できるが、なぜその横にカラムーチョなんだ。文具類は、以前は奥のコピー機手前に配置されていたはずだ。コピーをとって『そういえば文具を買おう』という流れの方が自然では?」

と言ったら、うちのが、

「いや、店にまでコピーを取りにくる人は計画的だ。文具など持っているだろう」と。

では新しく登場したこの一角が意味するものは何か。

「…うっかり者だ。携帯の充電器を忘れる者は文具も忘れているだろう。アッ充電器がない、そういえばメモ帳もない、と視線を移動させていくうちにカラムーチョが目に入る。そういう衝動的な人間とカラムーチョは相性がいい。これは『うっかり者のための棚』だ」

なんということだろう。見抜かれたようで、本部が憎らしくなってきた。

そううまいこと支配される我々ではない、と今後行動で示さなくてはいけない。