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円茂竹縄ブログ

フリーランスのこと

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また気まぐれに4コマとかUPしてるのは、書籍の原稿が一冊終わったので晴れやかな今限定です。
2月中だと思うけど、メディアファクトリーさんから新書サイズで本が出ますので、覚えてていただけると嬉しいです
(´・〜・`)ノシ


さて表題、
フリーランスという働き方を辞める事にした。 に対するツッコミが http://anond.hatelabo.jp/20130124072158

で、ツッコミのほう全くごもっとも。私も元記事については同じような感想なんですけども、どうも「バカだよな〜」と言いながら頭の隅で「自分も気をつけよう…」と思ってしまうのです。

もちろんこんなコケ方はしないつもり、元記事の人は借金のバランス感覚がちょっと変だと思う。また、二回目の借入ができなかったのは”フリーランスだから”というよりは個人の信用の限界だったんじゃないのかなぁ。会社員でも信用調査によっては限界あるんでないのん? 借金は怖くてまだ手出したことないから分からないけど。

ただ、何があるか分からない、という意味で、自分も気をつけよう、とは思った。

私はまんがやイラスト描いていて、一瞬会社員もどきのことをしてた時期もあったけど、完全フリーになって丸3年ちょいですかね。比較的まともな職能がほとんどコレしかないんですよw で、雇われで描くとなると、ものすご〜〜くクチが狭いわけです。無いわけじゃないけど。

フリーになるしかないってとこがあるので、先のツッコミの記事は改めて勉強になったな、と。普段から気をつけてることであっても、改めて書かれると身が引き締まる思いです。
…というわけで、私が零細フリーとしてやってきて、思ったことを少し書こうと思います。まだまだヒヨッコなんで、参考にならないかもですが。

心がけ3つ

3つに絞ってみる。

  • 相談できる人は大事
  • 他人の言うことはとりあえず聞いておく
  • 時間のやりくり大事

…ちょっとカブった気がするな。まぁいいや。

相談できる人は大事

なんか見てると自営業にも世襲みたいなとこあるんじゃないかと思っていて、成功してる自営の人って、親や親戚も自営だったり会社持ちだったりしません?? しないか。
とにかく、身近に同じ自営業の先輩がいるといいと思う。もちろん成功してる人がいいとも思う。親や親戚含め、人を辿ればみつかるんじゃないかなぁ。

自営業が困る時って、ほんとシャレにならない困り方をすると思うんですよ。そういう時に、腹のすわった相談相手がいるといないとでは全然違うと思う。先の元記事の人も、ツッコミ記事みたいなこと言ってくれる人がそばにいたら良かったのにね。

ただ、起業商売みたいな、あやしい何かも世の中にはあると思うので、そういうのは気をつけたほうがいいかも。

他人の言うことはとりあえず聞いておく

大事だと思う。信頼できる人から言われたことは、とりあえずツバつけて頭のなかに留めておくんです。すぐに実行はしなくても、です。

私はまた頑固なんで、まずは自分の考えを試したくなるんだけど、いっとき自分の考えを貫いても、先達の言うことって大体その通りになる、ことが多いと思う。ただ難しくて、本人自身が痛くコケないとアドバイスの価値って本当にはわからなかったり。言われるがままになってもダメなんですよね。逆に恨んじゃったりする人すら出ますから。

時間のやりくり大事

気分転換含め。
気分転換については、最初の頃とか「全部終わってからあそぶ」のが気持ちいいと思ってたんですが、必ずしもその通りにできないもんで、最近はわりと終わらないうちでも遊びに出ています。
本当は均等に仕事を割り振れたらいいんだけど、忙しい時はめっちゃ重なったりして、あんまり上手くいかないんで…逆算して、大丈夫そうだな、と思ったら遊びに出るという。

まんがって特にそうなんですけど、終わりがないんですよ。いつまでも手を入れたくなって、〆切はあくまで取り上げられる日時に過ぎない。どうせギリギリまで抱えてるし、一つ〆切終わったら次のがくるし、そうするともうスキマがないので、丁度間ぐらいに遊びに出るのが良いような気がしています。気が。

フリーのいいところ

最後にいいところでも書いとこうかな。
満員電車のらなくていいとかあるけど、なかでも特筆すべきは「むきだしの世間が味わえること」ですかね。
直接、金や人と対峙するので、喜びも痛みも、そのぶん大きいような気がします。

会社員だとお給料もらえるけど、それもきっちり回収してくれる人がいるからだと思うんですよ。私はコレ以前はおおよそ組織的なものに守られていたんですが、下っ端でしたしね。まぁ、抜けてみて、今までなんと甘ちゃんだったんだろうと。
人に仕事させておいて金払わない連中とか、いると思わなかったですよ。

だもんで、自営とかカネカネうるさくなりがちだけど、それ言わないで済んでる人は、誰かが矢面に立って、闘ってくれてるからなんじゃないかと思うんです。外道はいつだって潜んでるんだと思う。
その反面、それをしないでいてくれてる人には感謝しきりだし、「きっちりやってもらえることが当たり前」では無いのだな、と。

何か言ってもらえることも、当たり前じゃない。アドバイスするって、普通、差し出がましいですから。わざわざ自分がそう思われてまで、言ってくれる人っていうのも貴重だと思います。
いまだに先輩の言葉とかよく覚えてますね。漫画家の先生なんかは、編集さん通してまでメッセージくださった方もいらっしゃいました。本当に心底感謝してます。漫画家の先輩方や編集さん周りは、私はほんとに恵まれました。

そういう感謝の気持ちも、人一倍沸いてくるんです。お客さん(読者)に対しても。ほんとですよ。すごいありがたいです。喜んでもらえるかどうかは常に気にしてますし、精一杯やってるつもりです。

つもりだからといって、商売柄、評価はあくまでお客さん任せなんですけれども、今のところお仕事は案外いただけてますし、描いてるぶんには楽しいですしね。
しんどいこともあるけど、おおよそ幸せなんじゃないかなぁ、と思っていて、できれば続けていきたいんですけどねぇ。
こればっかりは時の運とかもあるので、一概にはわからないです。