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円茂竹縄ブログ

寄贈の画策

こっそり報告。このブログの右カラムにも貼りつけてあるように、これで自分が著作者としてクレジットされてる書籍が3冊出たと。で、以前から目論んでいたんですけれど、ささやかながらこれらを図書館などに寄贈しようと思っているのです。今流行りのステマというやつです(違う)。

受入審議がまだなので、どことは言えませんが、早速2ヶ所に材料力学本をお送りできることになりました。うまくいけば蔵書としておさめていただける運び。うまくいけばね。
IT企業の社長のみんな!児童施設にコンピュータを寄付しようぜ! - UEI shi3zの日記

↑ これを以前読んで感動したんですよね。あのう、私、長岡出身なので、よけいに。
長岡には長岡大花火という一大イベントがありまして、そこで売られている土産Tシャツに
『長岡魂』
とデカデカと書かれていて、地元の者でも若干意味がわからなかったんですけれど、先のブログを読んで何となく「長岡魂とはこれではないか?」と勝手に思ったんですね。まったく何となくです。詳細は聞かないでください。
とにかくその長岡魂にもとづいて寄贈活動を画策したわけですが、財力があるわけじゃありませんし、できる範囲でと考えたところ、自著の寄贈に思いが至った次第です。まあ、、、、著者的にはプロモーションになるかもしれませんし、あと著者って、著者割引でちょっと安く買えるんですよね。

いうまでもなく現在の私の執筆成果など、いわゆる「著作者」のなかでは本当に微々たるもので、業界の隅で苔を舐めて生活しているようなものなので、
「おめーのなんか要らねえよwwwwwwwww」
となる可能性莫大ですが、ただ、現在出ている3冊に関しては、ちゃんと内容に裏付けがあると思っている。『神との対話』はすでに世界的ベストセラーですし、財務諸表本と材料力学本は学習内容にちゃんと監修の先生方が入ってらっしゃいます。「まったくの自分の著作物」ではないだけに、逆に広く読まれてほしいと願っております。

とはいえ、要らないものを送られても困るでしょうから、そこは慎重に、現在メールなどで打診しています。
これ大事よね。寄贈とかしたことないから、どういうやり方がお互いに一番手数少なく心理的負担も少なくできるのか、よくわからないんですけども……もし「このやり方が一番いい」ってのがわかったら、また書こうと思います。

とりあえず、自分に縁のあるところ--出身地やその近辺--からアタックしてみていますが、じわじわと広げていこうと思ってます。


蛇足

あんまりこういうこと自分で書くのも野暮ったいんだけど、案件いただいた3冊には、まあ……その仕事が取れた者の特権として、誠に勝手ながら密やかな想いを込めて描いたわけです。もちろん、本筋の内容に邪魔にならない程度に。
元々それなりに情熱を持ってこの仕事を志したので、読んでもらうからには何がしかのメッセージを届けたい気持ちがある。そのメッセージとは何かといえば、
「あきらめんな」
ってことです。おっさんは知らないwww おっさんは諦めたほうがいいこともあるかもだけど、やっぱりまんがだから、おもに子供たちや学生さん、若い人に対して、そう言いたい。
あきらめないでほしい、高い目標をもって、それを実現することを恐れないでほしい。
とくに学習まんがの2冊ですね、子供が読むには内容が高度だと思うんだけど、それでもできれば子供たちにも読んでほしい。そう願って描いた。

個人的な話ですが、勉強というと、コーディングの勉強をしたころを思い出します。それまでまんが業界にどっぷりで、自分は世間知らずなんじゃないか?という強いコンプレックスがあり。先行きも怪しいし、とにかく自信がなかった(今でもそうだけど)。
で、ある時期唐突に「就職しよう!」と思ったんですね。20代の半ば過ぎだったと思います。webの仕事なら今後もなくならないだろうと思ったので、そこに狙いをつけた。
それまでまったくタグの一つも知らなかったんだけど、本を買いあさって、ほんとに24時間突っ込んだ。トイレでも風呂でも布団でもソースを読んで、試作を繰り返した時期があった。出来は、今みると「がんばったね」としか言いようがないものだったけど、どうにかそれで就職して、現場に潜り込むことに成功した。付け焼き刃で勉強したもので、まったく新しい世界に潜り込むことができた。
いまやhtmlなんて小学生でも組めるから、世間的には全然大した話じゃないけど、自分的には快挙というか「うん、人間、突っ込んでりゃなんとかなるな」と思った。

「突っ込んでりゃなんとかなる」ってのは甘いだろうか。でも若干本気でそう思ってるところはある、元々「まんがを一本描く」ってすごく大変だから、それまでもその繰り返しだったし、就職後色々あってまたまんが近辺に戻ってきたときも、描きおろし書籍とか最初すごい不安だったけど、実際こうしてすべて刊行することができた。
器なんて、広げてりゃ広がるんだと思うんです。

だから、とくに若い人は、出るべき世界にどんどん顔突っ込んでいけばいいと思う。問題ももちろんたくさんある、でもそれはその時々で対処していけばいい、どうしても必要なら人の力も借りればいいです。孤独を恐れずに的確な努力さえ積み重ねていれば、ひらけた先には必ず出会うべき誰かがいる。見てくれてる人っているもんです。

東日本大震災以降、「本当に大事なことはなんだろう」などと考えることが多くなったんですが、私にとってはそれは教育かもしれない。広範囲の意味での教育。向上心を支えること。
学問て、世の中の謎を解明するものだと思う、そして謎を追うことは、生きる動機になるのではないかしら。
一方、まんがは、これは心底そう思ってるんだけど、人の関心をひきつける、ものすごい武力なんです本来は。暴力的といっていい。
自分がそれを上手く使いこなせてるかどうかは別にするとしても、願わくばその力をもって、少しでも誰かの新しい世界への扉をひらく手助けになればなあ、などと考えています。