どうでもいい話。
先日ネイルしてもらったらネイリストさんに「M-1観ました? あれ観ると年末感が出てきますよね~」と言われて、世間ではそんなにメジャーな番組になってるのかと驚いた。年末といえば紅白くらいの認識しかない。いってガキ使。
そんな熱心にチェックしてない私は「いや~ちょっと観てないんですけど」と答えつつ、今年の結果がどうであったか聞いたんだけれども、出演者の名前もろくに把握してなかったので、何言ってるかよくわからなかった。
あらためて録画を観たいま、ネイリストさんの感想を今一度聞きたい気持ち。「霜降り明星はやっぱりおもしろかった」って言ってたかなあ。
暴言騒動が気になっている。
あれ、講評される立場になったら、やっぱりキツいはキツいと思うんですよ。
だからといって、いくら文句云うんでも、報道されてるような発言たちは人間として許されない*1。当該の二人はほんとに反省すべきに思う。
それはそれとして、あんな講評いるかなあ、とも。
のど自慢の鐘って、ただ鳴らされるだけで細かい評価が公開されてるわけではない。
番組としてシリアスになりすぎてる、というニュアンスのことは、数人の芸人さんがそれぞれラジオ番組などで言ってた気がする。はたしてショーとして必要なんだろうか。
“審査員を一般の人にしたらいい”という意見も耳に入っていることを明かした上で「プロが見てるという緊張感の中でエンターテインメントってすごく向上していくので。一般の人に向けての笑いばっかりやってると、絶対クオリティーは下がって行くと思うんですよね」と持論を述べた。
これはそんなことないと思う。
CtoCというか、たとえばネットで直接活動するYouTuberはいわゆる「プロ」の審美眼を経てないわけだけれども、人気がでる人たちって、私は全員なんらかのプロフェッショナル性を獲得しているように見える。セルフ分析、セルフフィードバックの結果、「プロに近づいていく」ということはあると思う。
審査員の講評の言葉が、お客さんの見方を、ともすると縛ってしまうのではないか。そうなると業界にとってもあんまりうまくないように思う。
上沼恵美子さんの評価は、あながち視聴者の感性と大きく離れてないのでは、という記事。
まあな~…と。なんのプロだろうが出自は一人のお客さんなはずなんで。お客さん時代を経てないプロとかそういないでしょう。「プロの意見」って「分析の言葉を獲得したお客さんの意見」だと考えている。
お客さんってそんな的確な言葉ひねりだしてくれない。ひねりだしてくれって言える義理もないし。いまいちだなって思っても「つまらない」「きらい」でおしまいですよ。良い評価だけ信じるわけにはいかない*2。
プロを一人のお客さんとしたとき、その好みで評価が割れてしまうことはあるだろうけど、その場合、プロならだいたいは意見を求める。「自分はわからないんだけど、どう?」と聞いてまわったりする。
M-1の場合、審査員一人ひとりが点数つけなきゃいけないから、「これは私は好きじゃない」という発言もそりゃ出てくる。「個人の感情」をカバーするために審査員が7人いるはず。
個人でYouTubeかなんかで漫才あげて、お客さんの反応をさぐりさぐり改善していくよりは、審査員のいうことを受け止めて改善をはかったほうが、あきらかに効率がいいと思う、本当は。
プロに講評してもらうことのメリットって、お客さんの反応をショートカットして改善をはかれることなんだと思う。
でも、なかなか冷静には受け止められない。
酷評された人たちやっぱりキツいだろうな~と思うのは、漫才もおそらく、漫画とおなじ「表現商売」だから。表現だけではない、商売だけでもない。
表現の部分に必ずその人の信念とかがまじるから、批判されるとそれを否定されたようでものすごくキツいんですよ。
あとで冷静になって納得できる言葉もあるし、やっぱり聞かなくていいかなという意見もある。このへんはなんというか、見世物商売経験者しかキツさも重要さもわからないんじゃなかろうか。
漫画におきかえると、たとえばよく言われる「作家と編集者」問題になると思う。
意見をいう人と、作品をつくって意見をいわれる人。
私見としては、的確な編集者さんというのは、ほとんど必ず創作者の一面をもっている(過去に作品をつくっていたことがあるか、現役でこっそり同人誌に参加してるとか)。
そうじゃない人もいるだろうし、あまりに作家性が違いすぎると裏目にでることもあるかもしれないけど、「自分のがんばり」と「はたからみた感想」は食い違うことも多い。
だから現役プレイヤーがひねりだしてくれた言葉って、私はひとまず素直に受け止めるべきに思う。どういうことかわからなかったら後で詳しく聞けばいい。その価値はある。聞いといて、あまりに信念とちがうときだけリジェクトしたらいい。
…ってことを、もしかしたら芸歴が浅くてわからないのかもしれないと思ったんだが、Wikipediaみたら両者とも私と“芸歴”がさほど変わらないようで*3。それでわからないのはちょっとなあ…と思いつつ、公の場でキツい講評をされる必要あるのかなあ、とも思ったり思わなかったり。結論はない。
*1:自分らこそ“プレ”なんでは?くらいは私なら言い返したいところだ。男性でも月の生理周期があるっぽいって話すら昨今あるのに
男性更年期障害(LOH症候群) | 東京都千代田区飯田橋 こころとからだの元氣プラザ
*2:もちろんすごく支えにはなる
*3:あとから確認した記事では、私のブランク含めると私のほうが結構若かった