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円茂竹縄ブログ

マリオ映画感想!(ネタバレあり)

なんかすごく楽しみにしていたので、ちょうど仕事の隙間に公開されて良かったです。すぐ観に行くことができた。とてもよかった🥰 もう一回観に行きたいくらいだ。

www.nintendo.co.jp

こちらのインタビューもとてもよかったので未読の方はどうぞ。

www.famitsu.com

なぜ楽しみにしていたか

まずスタジオがイルミネーションだということ。皆さんご存知、ミニオン(『怪盗グルー』シリーズ)を作ってるところです。洋モノ劇場アニメをちょこちょこチェックしているのですが、ディズニー、ピクサー、ドリームワークスの御三家に、いつの間にか並ぶ存在になったのがイルミネーションですよね。怪盗グルーがとても楽しくて、何度も観ました。

私に言わせると、ヨーロッパにも拠点があるからか、おそらくはアメリカのみでやっている先述の3スタジオと(違ったらすみません)、細かいところの毛色が少しちがうのですよ。そこが気に入っていました。グルーもおしゃれですよね。

そして、事前検索してて気がついたのですが、音楽がブライアン・タイラーさんであること。ブライアン・タイラーさんは、私が近年観戦するようになったF1のテーマを作曲していらっしゃいます。世界中のF1ファンに「一生これでいい」と言わしめるほど愛されている。

www.youtube.com

ブライアン・タイラーさんはF1のテーマを手掛けるにあたって、「素晴らしいもののようですね一回見せてもらっていいですか」とレースに招待してもらったのですが、その後、90年代からオフシーズンも全レース見返しているほどのガチ勢だったことが発覚します。そのため、ファンの間では「うそつき」としても親しまれています( ´・‿・` )

もちろんブライアン・タイラーさんは名うての作曲者でして、数々の映画や、コールオブデューティーやアサシンクリードなどのゲーム作曲も手がけているのですが、どちらかというと大人向けの実写イメージがあったのですね。「アニメってやったことあったっけ?」と思ったら、やはり長編劇場アニメは初のようで、これはスコアも聴きに行かなくてはならないと。

前置きが長くなりましたが、子供の頃に初めて遊んだゲームソフトであるスーパーマリオの映画であり、イルミネーション×うそつきブライアン・タイラーさんと、楽しみにしている要素がいくつも重なったので、これは観に行かない手はありません。

感想

ようやく本編の感想ですが、まず思ったのが、クッパクッパ軍がちゃんと恐いですね! 映画館の大音響もあり、とても迫力がありました。キャラクターデザインはかわいくて親しみやすいのに、「あ、やっぱクッパって恐いんだ!😨」と。

質量のある巨体から吐かれる豪炎。子供の頃にファミコンで初めてクッパと対峙したときの、とてつもない緊張感は本当だったんだと思うことができた。

でまあ、恐いは恐いのですが、血が流れない安心感もあり。いやでも恐かったな、あの爪で引き裂かれたらひとたまりもないですよ。

クッパ軍もそうだし、コング軍も大変な威厳がありました。あそこ平和なのはキノコ王国だけでは??

ファンタスティックな世界観のなかに、きちんと異世界の恐ろしさを感じました。スタートレックとか見てて思うのですが、宇宙も根本的にこちらの常識が通じないんですよね。人間の、地球世界の常識なんて通じないんですよ。同じ感触がありました。かなり恐い世界で戦ってます、マリオ。

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それだけに、そこで単身人間として生きてきたピーチ姫の強さも感じることができた。同じく迷い込んできた人間だったというのは驚きですね! 冒頭に貼ったインタビューで「元々あった設定が生かされている」と仰っしゃられていたと思うのですが、キノコ王国に「国王がいない」とはそういうことなのですね。キノピオ達に拾われてよかったよ~。

先ほどスタートレックと書きましたが、クッパ軍と肩を並べるほどコング軍に技術力があるというか。カートの設計はおそらく人間世界からまたたまたま入手したものなのでしょうけれど、めちゃくちゃビークル増産してて感心しましたね。話のわかる国でよかった。

そう、イルミネーションスタジオは怪盗グルーでも乗り物デザインが印象的でした。ピーチ姫のバイクは、グルーの末っ子のバイクを思い出します。かっこかわいいんですよね。

タイヤが横になってフローするのいいですね、もうカメ族もコング軍も人間社会の技術力超えてるよなw そういう、体力的・体格的に上回っているうえ、技術的にも優れている種族はスタートレックでもよく出てきます。人間なんてヨワヨワの弱者です。

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そこでのマリオですよね。

お話的に「さえないけれど、元気に生きる配管工」なのは、過去の実写映画でも同じだったように思います。今回はさらに、お父さんからも苦言を呈されるなど、“さえない”人物であることが少し強調されていました。

序盤のニューヨークのシーンで身体能力のポテンシャルこそ見られましたが、土管から異世界に行っても決して無双できるわけではありませんでしたね。ピーチ姫のほうがSASUKE(SASUKEではない)アスリートでした。

マリオって、決して生まれながらのヒーローじゃないんですね。うまくいかなくてしょんぼりしているマリオは、ゲームでは見られないように思います。

けれど、「あきらめが悪い」というキーワードがしばしば出てきます。それは、何回穴に落ちても再チャレンジする、プレイヤーのことでもあるのだろうなと思いました。

マリオは一人のキャラクターであると同時に、我々なんだと、映画は言ってくれている気がします。

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その他、ゲームの細かい描写はプレイしてなくて分からないものも多かったのですけれど、感想としては「楽しめた!」の一言です。

世界中で大ヒットしてるのはとても良いことですよね! スーパーマリオという誰もが知っているゲームのおかげで、年齢も性別も国籍も問わず、皆が楽しめる映画になってると思う。

しかし、RottenTomatoesで評論家の評価があまりよくなかった理由もわかる気はしていて、勢いで押しているところがだいぶあったり、なにより評論家さんサイドはマリオやったことないのでは…?

マリオのゲームをまるでやったことがない、マリオというキャラクターにも愛着がない人にとって、どういう感想になるのか、正直私はまるで想像できないです。「?」ブロックがなんで浮いてるのか、わからない人にはわからないかもしれない。

描写の違和感というと、コング国への旅路など、かなり距離があったように思うのですけど、さすがにそれずっとドレスとヒール(?)なのかとか。まあそれ以前にあのSASUKEをドレスなの? とか。

ただ、あの世界、服装がおそらく大した意味ないんですよね。ファイアフラワーで変わっちゃうんだもん🤔 物理的な重さや締付けなども無いのかもしれません。

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ああ、そうそう! めっちゃどうでもいいんですけど、私、アナ雪で、最後エルサは自身の能力を国防に使うことで存在意義を確かなものにすべきでは? とか思ってたんですけど、ピーチ姫がちょっとそれっぽいことやってくれて嬉しかったですw